2025.02.28
こんにちは、街の屋根やさん埼玉川越店です(^^)/本日のブログは先日お問い合わせを頂き、現場調査に行かせていただいた時の様子をお写真と一緒に見ていきましょう! こちらは屋根の全体写真です!見た感じ綺麗でなんの問題もない様に思えましたが、、強い風が吹いたときにグラついている棟瓦があ…

日高市田木在住のお客様より、築45年を迎えた瓦屋根の棟周りについて、「漆喰が傷んでいるように見える」「瓦の並びが少しずれてきた気がして心配」とご相談をいただきました。
屋根は瓦自体が長持ちする一方で、棟の内部に使われている葺き土や漆喰は、経年によって劣化していきます。
そこで、棟全体の状態を確認したうえで、棟瓦取り直しによる補修をご提案しました。





棟の側面を見ると、漆喰が劣化し、熨斗瓦の並びにわずかなズレが生じて、一直線であるべきラインが乱れていました。
こうした熨斗瓦のズレは見た目の問題だけではなく、棟を構成する瓦同士のかみ合わせや固定力が落ちてきているサインです。
特に築年数の経った瓦屋根では、内部の葺き土や漆喰が痩せることで支えが弱くなり、少しずつ棟全体が動きやすくなります。
棟瓦のズレは雨水の浸入や瓦落下につながる恐れがあるため、表面だけを整えるのではなく、土台から見直す必要がある状態でした。
別の位置から棟を確認すると、熨斗瓦の一部に浮きがあり、棟の通りが乱れていることも分かりました。
こうした症状が一箇所だけでなく複数箇所に見られる場合、単純に一枚だけを差し替える処置では、根本的な改善は難しくなります。
内部で葺き土が崩れていたり、長年の揺れで積み上げた瓦全体のバランスが崩れていたりする可能性が高いためです。
棟全体を解体して積み直す棟瓦取り直し工事が適している状態で、再利用できる瓦は生かしながら、しっかりと整え直すご提案をしました。
屋根の端部に据えられている鬼瓦の周囲では、漆喰が劣化し、表面の変色や欠けが見られました。
鬼瓦は棟の端を納める重要な役割を持っており、その周囲の漆喰が崩れると、すき間から雨水が入り込みやすくなります。
また、風の影響を受けやすい場所でもあるため、固定力が落ちたままにしておくのは安心できません。
鬼瓦まわりの漆喰劣化は部分補修で済む場合もありますが、棟全体にも不具合が見られたため、局所的な対応では不十分と判断しました。
工事では、まず既存の冠瓦や熨斗瓦を順に取り外し、棟を一度解体していきました。
再利用する瓦を傷つけないよう、位置関係を見ながら丁寧に扱うことが大切です。
解体後には、内部に残っていた古い葺き土や劣化した材料を撤去しました。
長年使われた土は固さが不均一になっていたり、部分的に崩れていたりするため、そのまま新しい瓦を積み直しても十分な安定性は得られません。
古い土台をきれいに撤去する工程が、棟を長持ちさせるための大切な下準備になります。
解体後は、棟の中心に沿って南蛮漆喰を用い、新しい土台を形成していきました。
南蛮漆喰は防水性と施工性に優れ、棟の取り直し工事でもよく用いられる材料です。
糸を張って通りを見ながら、高さや幅を均一に整えることで、この後に積む熨斗瓦がまっすぐ納まります。
南蛮漆喰で土台を安定させることにより、今後のズレや雨水の入り込みを抑えやすくしました。
土台が整った後は、再利用する熨斗瓦を一段ずつ積み直していきました。
熨斗瓦はただ並べるだけではなく、左右の出幅や通り、高さのバランスをそろえながら施工することが重要です。
少しのズレが積み重なると、最上部の冠瓦が安定せず、再び棟の乱れにつながってしまいます。
そこで私たちは、一枚ごとの納まりを見ながら、全体の直線性を意識して施工しました。
既存瓦を生かしつつも、棟全体がまっすぐ見える精度にこだわることで、機能面と見た目の両方を整えています。
熨斗瓦の積み直しが終わった後は、最上部に冠瓦を納めて棟を完成形へ近づけます。
冠瓦は棟の頂部を覆う役割があり、下の熨斗瓦との納まりが悪いと、見た目の歪みだけでなく雨仕舞にも影響が出ます。
施工後の棟は、解体前に見られたズレが解消され、ラインもすっきりと整いました。
屋根全体との一体感も生まれ、築年数を感じさせない引き締まった印象になっています。
棟の通りを整えて固定し直すことで、風や揺れによる棟のズレを抑えやすい状態に整えました。
仕上げとして、劣化が進んでいた鬼瓦まわりの漆喰を補修しました。
棟本体が整っていても、端部にすき間や傷みが残っていると、そこから雨水が入り込む恐れがあります。
鬼瓦の形状に合わせて漆喰を納めることで、見た目が整うだけでなく、納まりの安定性もしっかり確保できます。
ボロボロになっていた部分がきれいに収まり、棟の端まで安心できる状態になりました。
細かな部分まで手を抜かず仕上げることが、屋根全体の耐久性を守るうえでとても大切です。
今回の日高市田木で行った棟瓦取り直し工事では、漆喰の剥がれ、鬼瓦まわりの劣化、熨斗瓦のズレといった不具合に対し、棟を一度解体して南蛮漆喰で土台から整え直しました。
瓦そのものは再利用できる状態だったため、使えるものを生かしながら、屋根の機能をしっかり回復させています。
築年数の経った瓦屋根は丈夫に見えても、棟の内部で劣化が進んでいることが少なくありません。
私たち街の屋根やさんでは、屋根の状態を細かく見極め、それぞれのお住まいに合った工事方法を分かりやすくご提案しています。
無料調査も承っておりますので、屋根のちょっとした違和感でも気になることがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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