屋根全体

今回のお客様の屋根は日本瓦と言われる昔から使われてる瓦になっています。
耐久年数は約60年と言われており、点検させて頂いた結果しっかりとメンテナンスしてあげればまだまだ問題ないと判断させて頂いたので葺き直し工事が可能と判断しました。
ですが棟の瓦のズレや落下、漆喰が抜けているので部分的な補修では対応できず、全体的にメンテナンスで修繕する事になりました。

現場調査

今回雨漏りした箇所が下地のルーフィングが劣化してしまいそこから水が侵入しており雨漏りしていました。
そのほかに瓦１枚１枚を固定している瓦桟も腐ってしまい平瓦がズレて隙間が出来てしまっていたので、より多くの雨水が入ってしまう状況だったので雨漏りが発生してしまっていました。

棟瓦の漆喰も劣化してしまい抜け落ちてしまっており、漆喰の詰め直しも必要な状況です。

ご提案

下地のルーフィングの交換と瓦桟の交換の葺き直し工事と、漆喰の詰め直し工事のご提案をさせて頂きました。
今回はお客様が予算を抑えたいとのご希望のため、屋根を交換する葺き替え工事ですと新しい屋根の仕入れ代金や瓦の処分費が掛かってしまい高額になってしまうので葺き直し工事でのご提案をさせて頂きました。

瓦取り外し、瓦桟撤去

瓦を1枚1枚丁寧に上から取り外していきます。
取り外した瓦は足場の上や邪魔にならない場所に崩れないように仮置きしていきます。
そして瓦を固定している瓦桟の撤去をして砂埃やゴミも綺麗に清掃します。

ルーフィングの新設

その後はアスファルトルーフィングを貼り付けていきます。
今回使用したのは改質アスファルトルーフィングと言う耐久性が20年と言われているのを使用しました。
ルーフィングが劣化してしまうと雨漏れしてしまうのでこのルーフィングが１番大切です。
貼り方にも順番があり、下から貼ることにより重ね部から雨水が入らなくなる為注意が必要です。
そして同時に瓦桟も設置していきます。
瓦は瓦桟に引っかかるように重なり合っている為、しっかりと寸法を取り固定していきます。
寸法がズレていると瓦のずれや浮きが出てしまい雨漏りや瓦の落下に繋がるのでしっかりと固定します。

瓦葺き直し

撤去した瓦を1枚1枚丁寧に設置します。
この際に瓦の割れのチェックと、清掃を行います。
そして昔の瓦は瓦桟に引っかかっているだけだったのですが、近年台風の影響により瓦1枚1枚を瓦桟にビスで固定する事が義務化されております。
固定する事により台風にも強い屋根になりますので、しっかりとガイドライン工法に従った施工方法を行います。
ふき直し工事をお願いする際は業者にしっかりとガイドライン工法に従った工法か確認する事をおすすめします。

漆喰詰め替え

既存の漆喰を取り除き、新しい漆喰を詰め直します。
漆喰は職人の腕が良くないと割れや、抜け落ちが発生してしまうので熟練の職人が行います。
漆喰は棟の土台となっており、棟の固定や雨水の侵入を防ぐ役割があります。
悪徳な業者さんですと古い漆喰の上から重ね塗りしている業者さんも居ますのですが、重ね塗りですと新しい漆喰の抜けや割れが直ぐに発生してしまう為必ず詰め替えで施工するようお願いしましょう。
今回は黒の漆喰で詰め替えさせて頂きました。

瓦葺き直し工事完工

今回全体的に工事した事で雨漏りの心配は解決出来ました。
ルーフィングも耐久年数が長いのを使用した為、長い年数安心してお過ごしできます。
そしてガイドライン工法でのふき直し工事のため、台風が来ても強い屋根になりました。

屋根の事ならお気軽に街の屋根やさん川越店までお問い合わせください。